2014/05/31

大阪湾スナメリ目視調査

海遊館とECO(海洋専門学校)の企画で、
「大阪湾におけるスナメリの目視調査」というモノがあり、
たまたまtwitterか何かでその企画を知り、
応募したら定員に入る事ができたので、行ってきました。


大阪湾とは、瀬戸内海の一部、大阪府と淡路島の間の海です。
丁度上の図の「大阪府」って書いてある海上部分です。


朝9:00に海遊館に集合して、
スナメリの生態、大阪湾の生物の生態、水質、環境について勉強。
一般調査員は20人くらいいたと思います、お弁当と水筒を持って、
10:00、調査船である第三千代マルタカに乗り込みました。


そもそも「スナメリ」ってなんなのか?

見た感じイルカ??
イルカはもっと口周りが尖がっているそうです(くちばし)。

スナメリは小型のクジラで、ネズミイルカ科、歯もあります。
80cmぐらいで産まれて、成長するとだいたい人間の男女と同じような大きさ&体重。
背びれがなくて(背筋に沿って低く突起はしている)、尾ひれが二股に分かれています。

生態系のかなり上位に位置しているのですが、
シャチには食べられちゃうそうです。


みてください、この愛らしい表情。
以前海遊館でもスナメリの特別展をしたそうです。

私がスナメリを一番初めに見たのは昨年夏の中国地方旅行、
宮島の水族館でスナメリを見て、メロメロになりました。
普段こんなん欲しがらないんですけど、ちいさいぬいぐるみも買っちゃいました。

アジア地域(西アジアを含む)全般に生息し、
日本では長崎県、瀬戸内海、伊勢湾、東京近辺、宮城で発見されています。
特に瀬戸内海西側では本当に多くのスナメリが生息しているそうです。

大阪湾は水質汚染がひどく、スナメリの姿は見られなかったそうですが、
近年確認されてきた事もアリ、大阪湾を航海する船に目撃情報(位置)提供をお願いしたり、
独自で調査を行ったり、こうして一般公募で調査を進めているそうです(第7回目だそうです)。

ただ、目撃率はとても低く、これまでの調査では天候や波の状態で
誰かが見れたらラッキーぐらいの感じだったそうです。
なので行きの車の中、あんまり期待しないように、
でも頑張ろうってテンション整えておきました。


船は大阪湾の右上、一番水質汚染が進んでいる大阪市沿岸の
海遊館の船着き場から出発。北側の対岸にはUSJがあります。

途中環境調査ができるポイント(埋め立て地、人工干潟、海上水質調査計)に寄りながら、
大阪湾を南下、なんと関西空港の南(この辺で目撃情報多数)まで船で行きました。

大阪湾北部(大阪市沿岸)の海が茶色くて、
南下していくにつれてその茶色みが青くなっていきました。

茶色い海にはスナメリは来ない。


はい、ダサいです。キャディーです。

COACHのスカーフの間違った使い方です。

顎紐のある帽子を持ってなくて、まぁ元に戻せる改造もできたのですが、
結局船上で私はずっとこんなダサい恰好でスナメリ探してました(笑)。

まぁおかげで大した日焼けもせず、熱中症にもならずです。
一方の彼は超無防備で、一日でDASH島の人みたいになってました。

今頃会社で笑われています。

私も今朝「焦しチャーシュー」ってボソッと言いました(暴言)。


実はずーーっと甲板にいたのですが、
日向でも、船が浴びる風が気持ち良くて、
心配していた熱中症も全然大丈夫でした。

ただ、最初お腹に風邪を浴びすぎて若干張ってしまいました。
甲板の床が陽をよく浴びていてポカポカしていたので、
底に直に座って段をとったら調子が戻ってきました。


海上の水質調査計です。
下がっているワイヤーを伝って、11:00の調査をしているところです。
このあと水をくみ上げたものがワイヤーを伝って上に持ち上げられていき、
観測結果をネットで確認(水質、温度などなど)しました。

こういうものが何カ所も設置されていて、海の変化を記録しているそうです。


船がだんだん南下していき、関空につながる大きな橋、
関西空港連絡橋(3,868m)まで来ました。

あ、この正面の甲板が私が直に座っていたポカポカ甲板です。
座って観察できたのでホント助かりました♪


新婚旅行の時はこの橋を電車で渡って関空まで行きました。

あとは陸側のすぐのところにりんくうアウトレットがあったり、
和歌山に行った帰りに橋のたもとの人工海岸に寄ったり、
こうやって今度は船で来れたのもオモシロイです。

すこしもやっとしていて、橋の「果てしない感」がステキデした。


実はこの日、いつものcanonを持ってきたのですが、
なんとSDカードをPCに入れたままにしてしまい、
「充電してあるよ♪」なんて意気揚々だったのに撃沈。
写真はすべて彼のiPhoneによるものです(一部参考資料を除く)。

いよいよ大阪湾南側(関空の南側)に着いて調査開始。

この波のゆらゆらしていて少しもやっとしている感じ。

どこが水面でどこからが空なのか、
パイレーツオブザカリビアンの某場面を二人とも思い出していたようで、
「あのさー、この海の感じ」って話し始めたときには同じ思考過ぎて笑っちゃいました。

前後左右どこまでも海しかないと、その非日常感が楽しいです。

すこし湿気でもやっとはしていましたが、
波もなく穏やか、視界良好、コンディションは最高だそうです。

結局お弁当は作らず、コンビニでパンを買って持参しました。
変に凝ったお弁当より、アンパン片手に、食べながら目視調査ができたので正解でした。

で、で、何か面白い写真が撮れたのか?って言われると痛いのですが、
結果的に調査は今までにない大成功を収めました。

もともとこの時期が一番スナメリの目撃が多い時期(繁殖子育て期)でして、
なんと調査隊は全部で5群9頭のスナメリを目視確認しました。

私ははじめのうちは全然見えなくて、でも彼は早いうちから観れてて、
途中から大人気もなく実は泣きそうでした(私が申し込んだのに!笑)。

スナメリはイルカのように跳ねたり、船に寄ってきたりはしないそうです。
200mくら遠くで息次のためにその背中をのぞかせます。
背びれがなかったらスナメリです。たまに顔を出します。

かなり難しいです。

大抵単体行動だそうですが、だいたいのスナメリが2頭で泳いでいました。
繁殖期なのでオスとメスで泳いでいたり、出産終えて母と子で泳いでいたり。

誰かが目撃すると、みんなでその方向を見て確認しに行ったのですが、
ほんとうに私は何にも見えずでして・・・・(涙)。さみしかった。


でもずらしいものもたくさん見られました。
「底引き網船」です。シャコとか捕れるそうです。

川鵜や、ボラ、イワシの群れ、それを食べに来たアジサシという鳥、
あと、船の先端で座って観察していたら、本当にすぐ左下にシュモクザメが現れ、
背びれだけでなく、水面下のボディーのカタチもきれいに確認できました。

そしてそろそろ調査も終わりかな?と思っていた矢先、
船長さんがスナメリを発見、マイクを通して位置をみんなに教えてくれました。

ちょうど私のいる位置から見やすかったらしく、私のポジショニングは完ぺき。
隣に駆け付けた男性がその後指差しで方角を示してくれて、


わたしにもスナメリ見えました!!!!涙


関空の西側の海、3匹の群れで、
一回の息次で潜らず、何度も背中を見せてくれました。
あと、ひょこっと顔を出したり!!!!

また泣きそうでしたが(今度は嬉しい意味で)、ただでさえダサいキャディ姿、
恥ずかしいので堪えました(笑)。でも嬉しかったなぁ・・・・。

もう目視だけで精一杯で、写真なんて一枚も撮れてませんが、
ずっとファインダーをのぞいて奇跡的に記録に残せるより、
しっかりとこの目で観れた方が結果的によかったと思います。

スナメリ、ありがとう!

胎児も大興奮でした。←と勝手に解釈


帰ってからは調査のまとめ。

なんと朝説明をしてくれた先生、撮影に成功していたそうです(すごい)。
その写真を見せてくれて、もう興奮しっぱなし。


本当は発見時の座標(緯度経度)を記入するのですが、
データが追い付かず、だいたいの場所をみんなで確認。

「大阪」って書いてあるチョイ左下辺りから出航し、
A,B,C地点でスナメリを確認(そのエリアの出っ張っている部分が関空です)。

私がスナメリを目撃できたのが、関空の西側のエリアです。

先生も海遊館の人も、今回の調査はとってもラッキーだったと!
すこしずつ水質がよくなってスナメリが集まってきたのか、単にラッキーだったのか。

それにしても10:00から16:00までずっと船に乗っていて、
内3時間くらいは調査していたのかな?
あっという間で、本当に楽しかったし、次も参加したいっっ!!!


のですが、残念ながら私は今回が最初で最後です。。涙


まぁ体調はよかったのですが、行ってよかったのか?たぶんNGだったと思います(汗)。
フェリーと違い、産婦人科医も二つ返事でOK出す内容ではないと思います。
産まれてからも、子供が楽しめるような内容ではなく、かなり大人ガチなので。。。
実際学生から父母世代が多かったです(中学生以下は見当たりませんでした)。

なので、子供が産まれたら、水族館に見に行きます☆

大きくなったら、瀬戸内海西側の海に行くのもイイですね。

解散してからは海遊館に隣接したマーケットプレイスという、
なんというかちょっと若干活気のない台場のフードコートみたいなところ(各所に失礼発言)で
軽食をいただきました。さすがにお昼のパン二個、
足りなかったです(午前中は最近胃の調子が悪ので少なめ)。

自由軒があったので、私は自由軒のカレー、かれは鶏天丼、適当に食べて帰り、
家に帰ったら彼の日焼けがハンパなく酷くて、氷を当てて手当をしていたら、
二人でそのまま、翌朝まで爆睡という・・・・・・・(笑。


お疲れサマンサでした。


そう言えば海遊館周辺のコインパーキング、正直どこも高いです。
しかも土日になると最大固定料金を設定していないところが多く・・・。
設定してあっても2000円とかだったりして、だったら電車が良いかな?と思ったのですが、
調べたところ、10分程歩きますが、駅の近くで、全日(平日&週末)900円のタイムズを発見。
朝着たときも、夕方帰る時もスペースが空いていたので、これは良い発見をしました。

う~ん、「駐車場を制する者は旅を制す!」コレですな!!